近年社会問題になっている空き家問題。山梨県が空き家率全国No1という状況の中(2022年当時)、県が主導して空き屋活用に対する補助金制度を作り、弊社が認定事業者第一号とさせて頂いたことから、「結」プロジェクトが始まった。
物件は、オーナー様が地続きの3棟の住宅を購入し、自身の趣味で長年かけて改装を繰り返していた。 甲府盆地を臨む愛宕町の高台に位置し、南アルプスから富士山、秩父の山系までが一望でき、夜は甲府盆地の光が輝いている。 最初に現地確認した際は、大量のモノやゴミ等が山積みとなっており、進入するのを躊躇したほどだが、長年オーナー様が手間をかけて改装していた建物は随所に目を見張るポイントが沢山あり、ロケーションが素晴らしいため、オーナー様と対話を重ねて事業を計画していった。
計画は、不動産、建築、融資、税金、事業計画等の業務が複合的に関わってくるため、様々な専門家と調整し、コンサルタントをしながらプロジェクトが進んでいった。
約1年半にも及ぶ時間を要し、完成した施設は、RC造の居住棟であるNorth棟、木造のイベントスペースであるCenter棟、木造の居住棟であるSouth棟の3棟と、中庭、テラス等から成立つシェアハウスとなっている。 また、パーマカルチャーの要素を取り込んだり、周辺の耕作放棄地をボランティアの方々と伐採、有機野菜づくりや、和綿を植えたりと、農との繋がりを感じられる施設になっている。
施設名称の「結」は、日本の地域扶助の考え方を意味している。かつては、建築工事は地域の大イベントであり、集落の住民が無償で手間と作業を手伝い共同作業を行うという相互扶助の精神があった。「結」には、沢山の人々が関わり、旧き良きサスティナブルな日本の暮らしを引継いでいきたいという想いが込められている。
結では定期的に周辺住民と一緒にお祭りやアートイベントを企画しており、入居者や地域の人々との繋がりを楽しみながら、地方都市での豊かな暮らしの模索をしている。 入居者も移住やUターン、二拠点居住者等が多く、出身も山梨県内外、日本内外問わず、多種多様な方が入居している。
これまでに、芸能人の方や、経済アナリストの方等、数多くの方が見学に訪れており、某通信大手会社のCMの舞台としてもご利用いただいた。
長年空き家となっていた甲府盆地を見下ろす住宅が、「結」として生まれ変わり、多くの人に賑わいで溢れる場所となった。
これから結が地域とともに共存し、多くの人々が集まっていける場になったらよいと心から思う。
お母様より
どうすれば良いのかもわからず、
手のつけようのなかった空き家が見違えるようになりました。
大原社長自ら大量のゴミと格闘し、
価値のあるものは見出して再生してくださったのも嬉しかったです。
補助金や、改修後の空き家の活用についても親身になってくださり感謝しています。
どうもありがとうございました。
息子様より
空き家対策事業をきっかけにお世話になっています。
地域や環境を考えたリノベーションの提案をしてくださり、
その後の運営までお任せしていますが改装前は想像もつかないくらいの
人たちが関わってくれる場所となりました。
ありがとうございました。
娘様より
父から聞いている通り、本当に誠実であり、信用できる方だと思います。
あのゴミ多い山の一角を「見違えるほど綺麗にしてくださいました。
私達も以前はとても行く気になれませんでしたが、
今は長女(8歳)といってもいつも美しく蘇って。。。子供が喜んでいる姿!!とても感謝しております。
また見事に再生していただき、何よりも感謝したいのはアフターサービスの充実。深く感謝です。