甲府中央にオープンした「ristorante koen」
物件は、その昔は、中華屋だったという甲府中央のビル。誰も気に留めることなく、甲府の中心で長年空き屋ビルとなっていた。建物には、ツタが絡まっており、古びた印象であったが、物件としては面白かった。東京からUターンで帰ってきたオーナーさんが、お店を出したいということで、物件探しから同行を行った。
リノベーションでは、リアルヴィンテージの要素を取入れ、深みと本物感を演出したデザインとし、工事内容にお客様DIYを多く取り入れ、手造り感による温かさを表現している。 エントランスは特注設計のスチール製で、回転窓も設置。ノブはオンコという木をお施主様と一緒に削り、ウオールランプも特注した。 デンマーク製のヴィンテージペンダントランプとブラックの六角タイル、コンクリート床面の光の反射が綺麗だ。厨房は木と金属、石などの素材感を生かし、ピザ窯と煙突のメカニカルさは、デザインの一部として無骨な雰囲気を醸し出している。上部にはクラシックコードのシャンデリア球を3つ配置し、調理場が舞台になるように工夫をし、 カウンターは天然の木製オイル仕上げで、木部は風合いを出すため、DIYで自然オイル仕上げとした。奥には、旧和室を改修し、テーブル席を設け、床の間もカウンターに改造した。こうして、甲府中央にオープンした「ristorante koen」は甲府中心街の賑わいスポットとなっている。